古着独特の雰囲気を好む代表は実際の古着を研究し、その製品をが作られていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史や資料を調べ上げて製品づくりのヒントにしています。
自分で工程を理解し、各工程ごとの専用の設備を要した工場でのみ生産を行っています。
そのクオリティーの高さとユニークさでJ.CREWやINVENTORYをはじめ海外からも注目を集めている。
MODEL : 168cm 58kg SIZE : 30
昨年、大変ご好評いただきました、WORKERSの綿からオリジナルで作られたジーンズのセカンドロッド。
米国のアプランド綿を使ったデニム、アプランド綿は極めてベーシックなコットン。
繊維長で約27.8-28.6ミリ程度。
同じ米綿でもスーピマコットンが36.2ミリ程度の超長綿と比較すればその長さの違いは明らか。
綿も品種改良が進み、一般的に50年前の綿と比べても数ミリ程度、繊維相場の基準繊維長も長くなっています。
一方で、農作物はいくら品種改良をしようとも品質はその環境に大きく左右されるとも言われます。
その為、今回はベーシック中のベーシックを極める為、米国アプランド綿を選択。
これを日本に輸入し、ビンテージジーンズに見られるムラ糸の形状をスキャンし糸形状を決めます。
これもあまり強すぎないムラにコントロール、完成した糸をロープ染色。
下染め・後染め無しのピュアインディゴ染色です。
当然、糸を染めるには「何番」とか、その色番号やスペックがあるのですが、やはり綿自体によっても微妙に仕上がりの色が違います。
今回、比較的赤みが少なく青みが強く出ているのが色の特徴。
さらに、織布はミミ付の力織機、ローテンションで織ることで、ふっくらとした風合いになり、糸、さらには綿本来が持つキャラクターを消さないようにしています。
完成した生地は防縮加工や毛羽を取り去る毛焼きは行わないキバタデニム、洗うと縮みねじれるのが特徴。
パターンはストレートとスリムテーパードの二型。
裾から10センチ程度は裾幅を同寸にしているので、レングス30インチ程度までは裾上げしても裾幅が変わりません。
縫製はすべて綿糸、脇の割、左右の身頃を合わせる通称「小股」、ヨーク、帯付けは太番手の糸を使っています。
綿糸で強度を出すための仕様ですが、これが結果としてセルビッジのデコボコとしたアタリ、ヨークの強いパッカリングを生んでくれています。
今回、0から生地を作りジーンズを作るため心がけたのが「ベーシックであること」だそう。
綿はよりクラシックな雰囲気を醸し出すため、ペルーやインドなど、米綿以外を混ぜる方法もあります。
インディゴ染めにしても下染めでピュアインディゴとは違う味わいを作り出す方法もあるのですがそれらを行わず、米綿・ピュアインディゴにこだわって作られています。
結果、出来上がった色味は青が強くデザイナーのイメージ通りの仕上がり。
着用アイテム