価格:66,000円(税抜 60,000円)
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今回で最初で最後、オリジナルほぼそのままに作ったM-65フィールドジャケット。
オリジナルの裏地がグレー、通称「セカンドモデル」と言われている個体を解体。パターンをトレースし、縫い方も極力オリジナルに近づけました。
オリジナルからの変更点はライナーを取り付ける中についたボタンを無しに。
肩のエポレットもデザイナー的に好きでないので外しています。
オリジナル解体で一番難しかったのが袖口部分。
袖口に三角マチがつくのが特徴、別布でつけたマチ。
これがゆとりであり、ベルクロでたためば袖口はしっかりフィットする。
もう少し簡単に作れるだろうに、とにかく凝っている。
マチを別布で切り替えたのは、たたんだ時に綺麗に収めたかったからでしょう。
表地が分厚いので、そのままではおさまらない。
縫い方はいわゆる「ミリタリー独特のめちゃくちゃ縫い」。
先に表・裏の袖を作り最後にぐるっと裏から叩きつけている。
裏が少し大き目に作られていて、寸法が合わない時は「折っちゃえ」とタックをつまんでいます。
これで道具としてはOK。
でも、デザイナーが頼んでいる工場さんはそうはいかない。
普段から「綺麗に縫ってなんぼ」で生きてきたので、このめちゃくちゃ仕様でもきっちり印をつけて、綺麗に折って仕上げています。
こういう仕様ももういつまで作れるか分からないので、最後の思い出作りです。
素材、Wolf Greyはベンタイル。
軽い撥水性のある綿素材、平織りでバリっと固めの手触り。
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