古着独特の雰囲気を好む代表は実際の古着を研究し、その製品をが作られていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史や資料を調べ上げて製品づくりのヒントにしています。
自分で工程を理解し、各工程ごとの専用の設備を要した工場でのみ生産を行っています。
そのクオリティーの高さとユニークさでJ.CREWやINVENTORYをはじめ海外からも注目を集めている。
デザイナーが一度は作ってみたかったブランケット付きGジャン。
裏地は、OSHKOSHの古着をばらして検査機関に出してみると「タテ糸は細い綿糸。緯糸はウールとレーヨンの混紡糸」という検査結果。
その結果をもとにWORKERS版は「タテ糸に40番の綿糸引き揃え、ヨコ糸に再生ウール(W70%/P25%/その他5%)」という糸を使いました。
表生地はWORKERS定番「ワタを選んで糸から完全別注・米綿100%」の13.75oz・キバタデニム。
苦労したのが表地と裏地の縮率差。
表が激しく縮むので、それに合わせて裏もできる限り縮むよう、あえて洗い加工無し(キバタ)の裏地を作りました。
それでもまだ、表の方が激しく縮む!
そこで、パターンを調整「表は大きく・裏はあらかじめ小さく」ただ、こうすると縫うのが難しい。
ただでさえ、加工していない生地を表・裏に使うので裁断後、生地端のほつれも出やすい。
縫ってくれたF被服のお母さんから「綺麗に上がらない!!!」とクレームが出てましたがちゃんと縫えてます。(ファーストサンプル出来上がったときに、ものすごい怒られましたが。こんな生地やめて!綺麗にできない!とか)
仕様も工夫「SF のL」は表・裏を抱き合わせて1 枚ものとして縫っています。
ただ、脇の下のように厚みがある部分は平然とパンク(生地端がきちっと巻き込まれない)している。
バックシンチもぶち抜きでつけるから、表・裏の縮率差で生地が吊れすぎ。
ビンテージ的にはOKですが、服としては非常に稚拙な作り。
一方「KansasのL」は、表・裏を別々に縫って仕上げる方法。
さらに、裾はフラシで縮率差を無視できる仕様。
WORKERSはこの2つを合わせて、基本はKansas のL。
革パッチはぶち抜き、裾は身頃に流し込み、多少の裏地ダブりはゆとりと考えて作りました。
WORKERSが通常作る、裏地無しのGジャンより、同じサイズで比較するとヨコ方向は1サイズぐらい外回りは大きく作りました。
こうしないと、中に裏地が付く分、きつくなってしまうため。
WORKERSで普段サイズ38の方は、ブランケットも38を選んでください。
中にスウェット着るなら薄手のもの、シャツや厚手のロンTのほうが合わせやすいです。
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