
古着独特の雰囲気を好む代表は実際の古着を研究し、その製品をが作られていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史や資料を調べ上げて製品づくりのヒントにしています。
自分で工程を理解し、各工程ごとの専用の設備を要した工場でのみ生産を行っています。
そのクオリティーの高さとユニークさでJ.CREWやINVENTORYをはじめ海外からも注目を集めている。
ここ数年、Open Collar Shirtを作り続けています。
もともとはPilgrimとか、古着の半袖シャツがモチーフ、襟がループ、 小さい襟がポイントでした。
今年は同じOpen Collarでもモチーフを「ポニー」でおなじみのMr RLに変更。
トップはループではなく横方向に開いた襟。
上までボタンをかけ、襟をきちっと閉めて着られるよう首回り寸法を調整。
襟を閉じると・・・ ブラックは80 年代のオムのようですね。
前立てが折り返しでステッチや切り替えが見えない仕様。
これが、RLにしろオムにしろ、昔は多くみられました。
デザイナーはそれが「普通過ぎる」と思い、ワークシャツの何本もステッチが入った前立てや、やたら細かいステッチが入ったブルックスのBD を見て「こっちの方がかっこいいじゃん!」と若かりし日は吠えていました。
が、それも一段落すれば、昔見たあの前立てにステッチの無いシャツが新鮮に見える。
人とはなんと、右に左に動くことでしょう。
でも、その「ゆらぐ」のがファッションの楽しさだと思います。
素材はブロードクロスが3oz程度、シャツとして最も薄いクラス。
重さは同じぐらいでも、ブロードが細い糸(100番を2本撚り合わせて50番)で高密度、マドラスは20番ぐらいの太い糸でざっくりした織り。
服好きなら、この文章だけで手触りが想像できるでしょう。
13.5ozのデニムがだいたい7番ぐらいで作られています。
それと比べると、100番撚り合わせの50番はいかに細いかわかります。
最初から50番でなく、わざわざ100番の糸を2本撚り合わせるのは、「最初から50番より、もっと均一な糸を作る」ため。
数学とか統計の話で、100番と細い糸でもムラは極わずかながらあります。
ムラがそれぞれ、糸ごとに出る場所が違う。
多い本数を撚り合わせるほど、お互いのムラが打ち消しあい、より均一な糸になる・・・という仕組みだそうです。
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