古着独特の雰囲気を好む代表は実際の古着を研究し、その製品をが作られていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史や資料を調べ上げて製品づくりのヒントにしています。
自分で工程を理解し、各工程ごとの専用の設備を要した工場でのみ生産を行っています。
そのクオリティーの高さとユニークさでJ.CREWやINVENTORYをはじめ海外からも注目を集めている。
新型、Regular Fit、 裾幅21cmのストレートシルエット。
Slim Fitではふくらはぎがきつい!というお客様。
Slimよりもう少し落ち着いた、ある意味野暮ったくもある、本来の「チノパン」シルエットを穿きたいときはRegular Fitがお勧めです。
縫製仕様もSlimとは変えて、本来の岡山の工場が一番得意な仕様。
「別帯」、帯を身頃とは別パーツに。
ジーンズと同じ縫い方ですが、チノパンなのでステッチはチェーンではなくシングルの帯つけ。
コインポケットにはフラップ、これも別帯だからできる仕様。
機能的にはあまり意味はないのですが、別帯のトラウザーズ作るなら入れたいデザイン。
ベルトを閉めて、タックインするとちらっと見えるフラップがかわいい。
後ろの丸みはダーツを2本に分散して綺麗に出るように。
ジーンズやベーカーと違う、チノパンの特徴はバックに入ったダーツ。
イメージは「ジーンズやベーカーより1サイズ大きいパターンをウェスト部分・ダーツで1サイズ小さくした」
尻繰りはダブルステッチ巻き縫い、脇・内またはインターロック。
強度優先の縫製でラフに穿けるストレートシルエットのチノパンを目指しました。
素材は10ozクラスの高密度チノ。
Greigeはその名の通り、グレーとベージュの中間色。
オフィスカジュアルで一番使いやすい色。
後ろダーツの余談・・・
人間はヒップからウェストにかけてかなり寸法が変わるので、伸び・縮みするジャージのような素材なら良いですが、そうではなくチノや布帛(ふはく・布全般)は本来はダーツを入れて「ヒップは大きい・ウェストは絞る」のが体に沿わせるという考え方では正解です。
それをあえてしないジーンズ(はるか昔はジーンズも変な位置にダーツのようなつまみがあったりしましたが)だから、シュリンクトゥフィットが必要だったのですね。
それを捨てた防縮、だからフィット感に無理があり、ストレッチの入ったデニムが開発・・・これはまた別の話ですが、チノパンのパターンから類推していけば導き出される答えです。
一方、股上の深さでゆとりを無理やり確保しているベーカーのパターン。
最終目標は「伸びない生地で、ヒップの突っ張り感を無くするにはどうするか?」
それを、ダーツで解決するチノパン、シュリンクトゥフィットで大き目を縮めて解決する昔のジーンズ、股上の深さで何とかするベーカー。
いろいろな解決法が、結果としてパターンの違い、素材の違いを生んで面白い・・・というお話でした。
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